フォークソングな日々

　今年第５回を迎えた「浜名湖フォークジャンボリー」。

　ずっと企画・運営に携わってきて、今年強く感じた事がある。

　出演された皆さんから「出演させていただいてありがとうございます。」というメールをたくさんいただいています。

　そのメールのどれにも書かれていること、「観客の皆さんがすばらしいですね。」「浜松のお客様は音楽を聴く姿勢が素晴らしいですね。」「お客様に応援されて実力以上の演奏ができました。」などと書かれている。

　KAZもそれは肌で感じていた。

　今年の出演者はかなりレベルが高いな、と聴いていてそう思ったけど、会場のお客様も同じことを口々に言っていた。

　演奏者が観客を、観客が演奏者を讃えあっている。演奏者同士で褒めあうのがダイキライなKAZだけど、この関係は素晴らしいと思う。

　出演者が早朝から集まって会場設営をする、「フォークソングテイストなイベント」で出演者の心も一つになります。

　写真は初日のフィナーレです。

　朝一番で出演した、YAMAHAの音楽教室に集う生徒さん達２５名の方々です。早朝からお手伝いいただき、出演後もずっと客席で拍手を送り、最後のフィナーレまで会場を盛り上げてくれています。これこそが浜名湖フォークジャンボリーの素晴らしいところです。

　最高のパフォーマンスを発揮できるようにステージの事を知りつくした実行委員がマイクやラインの位置を的確に決めていますし、会場の巨大なスピーカーを鳴らすのも熟練の実行委員。機材とオペレートはプロにお願いしますが、それ以外はみんな専門知識と経験のある実行委員とスタッフの仲間です。トランシーバでの短い打ち合わせも、専門的な言葉が飛び交っています。

　そして、今年「お手伝いします」と加わって下さったスタッフさん。こちらから演奏者さんに「誰もが知っている曲を一曲は演奏して下さい」とお願いしたことを知っていて、懐かしい曲が流れるとすかさず手拍子を促します。
　これで会場が一つになります。

　これが手作りコンサートの原点だと思い知りました。

　今回のフォークジャンボリーで、「浜松の音楽文化は着実に育ちつつある。何よりもお客様が演奏者を育てている」と強く感じた二日間だった。